こんにちは!西巣鴨校 教室長の安藤です。
今回は、中学3年生で習う英語の中でも多くの中学生が苦手としている【関係代名詞】について説明したいと思います。
関係代名詞は少し複雑な文法の形であるため苦手とする生徒が多いですが、文章を作成する上で欠かせない文法なのでマスターしておきたいです。
英語は専門的な言葉が出てきますが、ここでは分かりやすい表現に噛み砕いて説明をしていきます!
関係代名詞の問題を解くには
基本的な知識のおさらい
まずは、関係代名詞を説明する上で押さえておきたい基本的な知識のおさらいです!
◯ことばの知識
◼︎名詞
人やモノの名前
例)犬、学校、幸福、読書 など
◼︎修飾語
単語をより具体的に説明し、文の意味を詳しく伝えるための言葉
例)大きい、いろんな、赤い など
◼︎主語
動作を行う人やモノを示し、文の中で最も重要な要素の一つ。「〜は、〜が」に当たるもの
◼︎目的語
動作の対象となる人やモノを示す。「〜を、〜に」に当たるもの
◯英文法の知識
◼︎「主語+動詞〜」
英語は日本語と語順が違い、必ず「主語+動詞」から文が始まる
関係代名詞の役割
関係代名詞には、 ①名詞を詳しく説明する ②文と文をくっつける という2つの役割があります。
①名詞を詳しく説明する
※詳しく説明することを ”修飾する” という
文を作るとき、名詞の情報をより具体的に説明することで文の意味を詳しく伝えることができます。
例えば、
修飾なし | 修飾あり |
ラーメンを食べた |
辛いラーメンを食べた |
電車に乗った | 東京行きの電車に乗った |
このようにある名詞を詳しく説明したいときに使われるのが関係代名詞です。
※逆に言うと、それ以上詳しく説明できない名詞には関係代名詞を使うことができません。これについては実践問題のときに解説します!
【重要】この名詞を詳しく説明する際、日本語と英語では位置が異なります。
(これはそもそも、日本語と英語の語順が違うからです!)
日本語 : 前から
英語 : 後ろから
例)
日本語 : 青い目をした ネコ →ネコという名詞に対して、「青い目をした」という詳しい説明を前からしている |
英語 :ネコ 青い目をした →ネコという名詞に対して、「青い目をした」という詳しい説明を後からしている |
Point:英語では、後ろから前の名詞を詳しく説明するのが基本!
※前にある詳しく説明したい名詞のことを ”先行詞” という
②文と文をくっつける
もともと2つに分かれている文をくっつけることで情報を簡潔に表現することができます。
その際に使われるのが関係代名詞です。
例)
文1 : Aki is a doctor.(アキは医者です)。
文2 : She works at the hospital. (彼女は病院で働いています。)
↓
関係代名詞を使って1つの文にすると、、、
Aki is a doctor who works at the hospital.(関係代名詞whoが2つの文をつなげている!)
Point:関係代名詞は文と文をくっつける接着剤!
※くっつけ方については実践問題のとき詳しく解説します!
関係代名詞の種類
中学生で習う関係代名詞は、who, which, thatの3つです。それぞれ使えるときが決まっているので気をつけましょう!
主格の関係代名詞
主格とは、文の中で主語にあたる名詞や代名詞のことを言い、それと同じ使われ方をする関係代名詞のことを【主格の関係代名詞】と言います。
主格の関係代名詞の後ろには<動詞>が続きます。
Point:主格の関係代名詞+動詞〜
目的格の関係代名詞
目的格とは、文の中で目的語となる動作の対象や受け手を表す名詞や代名詞のことを言い、それと同じ使われ方をする関係代名詞のことを【目的格の関係代名詞】と言います。
目的格の関係代名詞の後ろには<主語+動詞>が続きます。
Point:目的格の関係代名詞+主語+動詞〜
使い分け
【主格の関係代名詞】【目的格の関係代名詞】どちらも詳しく説明したい名詞が「人」「人以外」かによって使えるものが決まっています。
詳しく説明したい名詞(=先行詞) | 主格「〜は、〜が」 | 目的格「〜を、〜に」 |
人 | who[that] | that |
物・動物 | which[that] |
以上で関係代名詞の基本的な説明は終わりです。
この後は、実際に問題を解きながら関係代名詞の使い方を覚えていきましょう!
実践問題
問題
次の2つの文を関係代名詞を使って1つの文にしてみよう!
① The boy is Mike. He has three dogs.
② This is the train. It goes to Nagoya.
③ The boy was tall. I sow him at the festival.
④ Canada is a country. I want to visit it.
どうでしたか、2つの文を関係代名詞を使って1つの文にできたでしょうか?
2つの文をくっつける際のポイントを一緒に押さえながら解説を見ていきましょう!
解説
まず、2つの文のくっつけ方を押さえていきましょう!
手順
1. 2つの文の中で共通している単語2個に線を引く Point : ①人やモノの名前、my, yourなどがついている単語には線を引けない(理由は、それ以上詳しく説明できないから)! ②片方の文は必ず代名詞! 2. 関係代名詞を選ぶ |
上記の手順とそれぞれのポイントを押さえながら問題の解説をしていきます!
① The boy is Mike. He has three dogs.
1. 2つの文の中で共通している単語2個に線を引く
➡︎The boy is Mike. He has three dogs.
Point : The boy(少年)はマイク→どの少年がマイクなのか詳しい説明欲しい! Mikeはこれ以上詳しく説明できないので線を引けない単語!
2. 関係代名詞を選ぶ
➡︎who[that]
Point : 詳しく説明したい名詞は The boy で「人」、代名詞は He で「主語」なので…who[that]!
3. 文と文をくっつける
➡︎The boy who[that] has three dogs is Mike.
Point : 線を引いた代名詞(He)を関係代名詞 who[that]に変え、詳しく説明したい名詞 The boy のすぐ後ろに文ごと入れる!
② This is the train. It goes to Nagoya.
1. 2つの文の中で共通している単語2個に線を引く
➡︎This is the train. It goes to Nagoya.
Point : これは the train(電車)です→どんな電車か詳しい説明欲しい!
2. 関係代名詞を選ぶ
➡︎which[that]
Point : 詳しく説明したい名詞は the train で「物」、代名詞は It で「主語」なので…which[that]!
3. 文と文をくっつける
➡︎This is the train which[that] goes to Nagoya.
Point : 線を引いた代名詞(It)を関係代名詞 which[that]に変え、 詳しく説明したい名詞 the train のすぐ後ろに文ごと入れる!
③ The boy was tall. I sow him at the festival.
1. 2つの文の中で共通している単語2個に線を引く
➡︎ The boy was tall. I sow him at the festival.
Point : The boy(少年)は背が高かった→どの少年のことか詳しい説明欲しい!
2. 関係代名詞を選ぶ
➡︎that
Point : 詳しく説明したい名詞は The boy で「人」、代名詞は him で「目的語」なので…that!
3. 文と文をくっつける
➡︎The boy that I sow at the festival was tall.
Point : 線を引いた代名詞(him)を関係代名詞 that に変え、詳しく説明したい名詞 the girl のすぐ後ろに文ごと入れる!
④ Canada is a country. I want to visit it.
1. 2つの文の中で共通している単語2個に線を引く
➡︎Canada is a country. I want to visit it.
Point : カナダは a country(国)です→どんな国か詳しい説明欲しい! Canada はこれ以上詳しく説明できないので線を引けない単語!
2. 関係代名詞を選ぶ
➡︎which[that]
Point : 詳しく説明したい名詞は a country で「物」、代名詞は it で「目的語」なので…which[that]!
3. 文と文をくっつける
➡︎Canada is a country which[that] I want to visit.
Point : 線を引いた代名詞(it)を関係代名詞 which[that] に変え、詳しく説明したい名詞 a country のすぐ後ろに文ごと入れる!
どうでしたでしょうか?
以上で問題の解説は終了です!
英語は日本語と語順が違うため感覚を掴みにくく苦手意識を持つ学生が多いです。一方、英語は全ての文法のルールが土台となる文法の上に積み重なっていくため、最初でつまづいてしまうと、定期テストの結果がどんどん下がっていく…ということもよくあります。
個別指導SUNSでは、英語の土台となる文法は理解できているのか?どこでつまづいているのか?など、一人一人の苦手を見つけ出すことから始め、一緒に解決して得意を増やしていく授業を致しております。
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